記事番号: 1-9056
公開日 2020年10月06日
更新日 2020年10月06日
8会計で173億円支出
令和元年度の一般会計と特別会計の歳入歳出決算は、第3回町議会定例会に提案され、決算特別委員会の審査を経て、9月18日の本会議で認定されました。
一般会計と国民健康保険などの特別会計を合わせた8会計の歳入総額は182億7,060万円で、歳出総額は172億6,257万円でした。
一般会計の収支状況は、歳入が140億2,170万円、歳出が131億4,695万円で、差し引きで8億7,475万円。前年度からの繰越金や基金の増減を反映させた実質単年度収支では、1億9,107万円の赤字でした。
前年度との比較では、歳入が56億4,004万円、28.7%の減、歳出は44億4,743万円、25.3%の減でした。
一般・特別会計歳入歳出決算額
区分 | 歳入 | 歳出 | 差引 |
---|---|---|---|
一般会計 | 140億2,170万円 | 131億4,695万円 | 8億7,475万円 |
国民健康保険特別会計(事業勘定) | 12億1,520万円 | 12億77万円 | 1,443万円 |
国民健康保険特別会計(診療施設勘定) | 4,014万円 | 3,739万円 | 275万円 |
後期高齢者医療特別会計 | 1億1,718万円 | 1億1,326万円 | 392万円 |
介護保険特別会計(事業勘定) | 15億9,225万円 | 15億7,353万円 | 1,872万円 |
介護保険特別会計(サービス事業勘定) | 1,121万円 | 981万円 | 140万円 |
簡易水道特別会計 | 8億4,224万円 | 7億7,521万円 | 6,703万円 |
観光事業特別会計 | 2億2,632万円 | 2億1,038万円 | 1,594万円 |
公共下水道事業特別会計 | 2億174万円 | 1億9,266万円 | 908万円 |
大川財産区特別会計 | 262万円 | 261万円 | 1万円 |
計 | 182億7,060万円 | 172億6,257万円 | 10億803万円 |
歳入
自主財源は27.4%
一般会計の歳入の主な内訳は、地方交付税55億2,041万円(構成比39.4%)、繰越金20億6,736万円(14.7%)、国庫支出金19億6,431万円(14.0%)、町債13億8,700万円(9.9%)、県支出金10億1,123万円(7.2%)の順となっています。
また、町税などの自主財源は38億4,197万円(構成比27.4%)で、前年度より14億4,909万円の減、地方交付税などの依存財源は、101億7,973万円(構成比72.6%)で、41億9,095万円の減です。
歳出
平成28年台風第10号豪雨災害からの復旧・復興予算 39.6億円
一般会計の歳出の主な目的別内訳は、総務費26億4,889万円(構成比20.2%)、災害復旧費22億6,495万円(17.2%)、公債費18億1,764万円(13.8%)、民生費16億5,540万円(12.6%)、土木費11億8,936万円(9.0%)の順となっています。
主な伸び率は、教育費26.3%、民生費1.4%、衛生費1.4%などです。一方、減少したのは、災害復旧費△58.7%、土木費△30.6%、消防費△27.8%、農林水産業費△26.8%などです。
性質別歳出の内訳は、投資的経費(普通建設事業費・災害復旧事業費)が最も高く、42億8,735万円(構成比32.6%)、次いで公債費18億1,764万円(13.8%)、補助費等15億9,795万円(12.2%)、物件費13億2,881万円(10.1%)、人件費12億9,976万円(9.9%)の順です。
台風災害の主な事業
台風災害の事業に要した費用は39億6,441万円です。皆様からいただいた寄附金(ふるさと納税を含む)4,250万円を充当させていただき事業を進めて参りました。ご寄附をしていただい皆さまに心よりお礼申し上げます。
内容 | 事業費(うち寄附金額) |
---|---|
安家地区複合施設の整備 | 2億8,662万円 |
応援職員や災害対応の事務費など | 1億744万円 |
被災者の住宅再建補助など | 6,429万円 |
被災者の見守りや相談 | 2,965万円 |
浄化槽設置への補助 | 1,059万円 |
飲料水共同施設などの災害復旧補助 | 4,848万円 |
町道の新設改良工事ほか | 2,352万円 |
被災者用移転地の整備 | 3,081万円 |
災害公営住宅の整備 | 5億8,949万円 |
生活橋の災害復旧補助 | 8,065万円(4,250万円) |
地区集会施設の災害復旧補助 | 2,105万円 |
公共土木施設の災害復旧 | 11億965万円 |
林道施設の災害復旧 | 5億5,087万円 |
農地・農業用施設の災害復旧 | 884万円 |
情報通信施設の災害復旧 | 3億1,234万円 |
「生活橋」の復旧状況
台風災害で被災した生活橋は、令和2年9月末時点で27橋が復旧を完了しています。
<写真:復旧した生活橋(岩泉町鼠入地内)>
基金と町債残高
令和元年度末の8会計の貯金に当たる基金残高は、69億4,600万円でした。
借金に当たる町債残高は、181億1,796万円でしたが、町債には、返済した金額の一部が地方交付税として交付されるものがあり、その金額を差し引いた町が実際に負担すると見込まれる額は、54億4,890万円です。