記事番号: 1-9106
公開日 2021年10月20日
更新日 2021年10月20日
8つの会計の決算を認定
令和2年度の一般会計、特別会計及び企業会計の歳入歳出決算は、第3回町議会定例会に提案され、決算特別委員会の審査を経て、9月17日の本会議で認定されました。
一般会計の収支状況は、歳入が131億8,141万円、歳出が125億238万円で、差し引きで6億7,903万円。前年度からの繰越金や基金の増減を反映させた実質単年度収支では7,200万円の黒字でした。
前年度との比較では、歳入が8億4,029万円、6.0パーセントの減、歳出は6億4,457万円、4.9パーセントの減でした。
一般・特別会計・企業会計歳入歳出決算額
区分 |
歳入(収入) |
歳出(支出) |
差引 |
---|---|---|---|
一般会計 |
131億8,141万円 |
125億 238万円 |
6億7,903万円 |
特別会計 国民健康保険 事業勘定 |
11億9,875万円 |
11億7,643万円 |
2,232万円 |
特別会計 国民健康保険 診療施設勘定 |
4,641万円 |
4,102万円 |
539万円 |
特別会計 後期高齢者医療 |
1億2,414万円 |
1億2,094万円 |
320万円 |
特別会計 介護保険 事業勘定 |
16億 777万円 |
15億5,441万円 |
5,336万円 |
特別会計 介護保険 サービス事業勘定 |
850万円 |
778万円 |
72万円 |
特別会計 観光事業 |
2億 119万円 |
1億8,300万円 |
1,819万円 |
特別会計 公共下水道事業 |
1億8,678万円 |
1億7,618万円 |
1,060万円 |
特別会計 大川財産区 |
657万円 |
656万円 |
1万円 |
企業会計 水道事業 収益的収支 |
3億8,118万円 |
4億4,774万円 |
△6,656万円 |
企業会計 水道事業 資本的収支 |
1億6,007万円 |
2億2,957万円 |
△6,950万円 |
企業会計について
- 企業会計とは、独立採算制を原則とする地方公営企業法の規定により設置している会計です。令和2年4月から水道事業は企業会計へ移行しました。
- 収益的収支は、水道料金などの収入と、維持管理費や職員給与などの支出の収支です。
- 資本的収支は、企業債などの収入と、建設工事費や企業債の償還金などの支出の収支です。
歳入
自主財源は20.2%
一般会計の歳入の主な内訳は、地方交付税53億9,797万円(構成比41.0%)、国庫支出金30億7,432万円(23.3%)、町債11億4,270万円(8.7%)、繰越金8億7,475万円(6.6%)、町税7億2,492万円(5.5%)の順となっています。
また、町税などの自主財源は26億6,840万円(構成比20.2%)で、前年度より11億7,356万円の減、地方交付税などの依存財源は、105億1,301万円(79.8%)で、3億3,327万円の増となりました。
歳出
感染症対策に13.1億円
台風災害対応に19.2億円
一般会計の歳出の主な目的別内訳は、総務費29億8,790万円(構成比23.9%)、公債費18億5,875万円(14.9%)、民生費16億6,637万円(13.3%)、災害復旧費12億4,719万円(10.0%)、 農林水産業費10億749万円(8.0%)の順となっています。
主な伸びは、商工費85.7%、農林水産業費21.9%、消防費13.3%などです。一方、減少したのは、災害復旧費△44.9%、土木費△26.9%、教育費△11.9%などです。
性質別歳出の内訳は、投資的経費(普通建設事業費・災害復旧事業費)が最も高く、28億8,683万円(構成比23.1%)、次いで補助費等26億3,813万円(21.1%)、公債費18億5,875万円(14.9%)、人件費16億719万円(12.8%)、物件費12億3,217万円(9.8%)の順です。
なお、新型コロナウイルス感染症対策関連事業に要した経費は、13億1,488万円。また、平成28年台風第10号災害関連事業に要した経費は、19億1,756万円でした。
台風災害の主な事業
台風災害からの復旧・復興事業については、皆様からいただいた寄付金(ふるさと納税を含む)7,899万円を充当させていただき事業を進めて参りました。ご寄付をいただい皆様に心よりお礼申し上げます。
内容 |
事業費(うち寄附金額) |
---|---|
安家地区複合施設の整備 |
2億4,040万円(2,145万円) |
防犯灯の整備 |
133万円(132万円) |
被災者の住宅再建補助など |
5,906万円 |
被災者の見守りや相談 |
1,175万円 |
浄化槽設置への補助 |
781万円 |
生活橋の災害復旧補助 |
7,078万円(5,622万円) |
公共土木施設の災害復旧 |
11億3,856万円 |
林道施設の災害復旧 |
1,399万円 |
情報通信施設の災害復旧 |
1,900万円 |
「生活橋」の復旧状況
台風災害で被災した生活橋は、令和3年9月末時点で35橋が復旧を完了しています。
<写真:復旧した生活橋(岩泉町鼠入地内)>
基金と町債残高
令和2年度末の8会計の貯金に当たる基金残高は、71億287万円でした。
借金に当たる町債残高は、171億3,636万円でしたが、町債には、返済した金額の一部が地方交付税として交付されるものがあり、その金額を差し引いた町が実際に負担すると見込まれる額は、47億8,890万円です。