「ほにほに館」と「ふれあいピロティ」

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  「ほにほに館」は、資料館本館向かいにある建物です。さまざまな体験・活動スペースとして活用しています。いわば資料館の交流場で、 中には岩泉地方の伝統的家屋・曲り家をイメージした復元民家の空間も広がってます。

 土間を挟んで右手にはマヤ、左手には囲炉裏のある常居を感じることができるよう工夫してあります。さらに復元民家を抜けると、広いフリ ースペース(探求ゾーン)があり、大型民具を展示したり、企画展を行ったり、企画にあわせた体験活動ができるようになっています。

 また、ふれあいピロティは本館玄関口のピロティです。屋外での活動の場として活用しています。 企画展や体験活動、諸活動についてはお問い合わせください。
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復元民家(ほにほに館内)


bekkan01.jpg 復元民家スペースは、岩泉地方の伝統的家屋・曲り家をイメージしたスペースです。
復元民家内には昭和30年代の岩泉の暮らしをイメージした生活道具を中心に、
岩泉のくらしを知ることができる民具類を展示しています。

〈 主な構成 〉
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常居と炉端

常居は普段人が暮らすスペースです。リビングでもありダイニングでもありました。ここでは囲炉裏を囲んでさまざまな活動にも使えるようになっています。

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土間部

かつての岩泉地方の民家には土間は欠かせないものでした。水をくむポンプや水がめ、また、ヤダガマなどもこの土間スペースにあるのが一般的でした。

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マヤ部

土間をはさんで常居の反対側にマヤがあります。現在はマヤにいた家畜と暮らしに関する写真資料の展示スペースになっています。

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味噌部屋部

味噌部屋にはかつてはカラウスや味噌などがおかれていました。現在増築中のスペースです。



〈 主な展示資料 〉
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ヤダガマ

ヤダガマは家畜用のヤダ(草、餌類)を煮たり、豆腐をとるための大量のマメを煮るために使われた釜です。どの家にもたいていあり、これに水をためるのは子どもたちの役目だったともいいます。

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カデキリ

カデとは刻んだカブや大根など、飯類の”量(かて)”を増やすもの。それらを刻むための道具です。今で言うフードカッターのようなものでしょうか。かつての便利道具のひとつですね。

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テカガミ

顔をみるための鏡です。

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ユブシキノコ

火をつけて煙を出し、その煙によって虫や蚊をよける火やりのひとつです。山のキノコというところがいわいずみらしいですね。畑仕事などにも重宝します。今でも活躍する素朴な道具のひとつです。

探求ゾーン(大型民具展示/企画展/体験コーナー)(ほにほに館内)

探求ゾーンは企画展や体験活動などを行うためのフリースペースです。
企画展はテーマ展示や収蔵資料展示などを定期的に展示替えして行っています。
岩泉で使われてきた二種類の機織り機(ジバタ、タカハタ)があり、どちらも触れたり動かしながらその技術にふれることができます。
また、体験活動は、企画や見学の要望にあわせてメニューを用意しています。ぜひご相談、お問い合わせください!
大型民具の展示スペースにもなっています。こちらも折に触れ展示資料を入れ替え、さまざまな民俗資料に触れていただけるようになっています。

〈 大型民具コーナー 〉
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大型民具(油絞り)

いわいずみ地方ではジュウネ(エゴマ)やナタネなどの油源作物を育て、油を絞って使っていました。アンツァ(オノオレカンバ)という丈夫で重い材を使い、道具自身の重さも油絞りに欠かせない要件だったようですよ。

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大型民具(カラウス)

ヒエやアワ、タカキミやムギなどを粉にするための道具です。足で踏み、杵を上下させて使います。カラウス踏みも子どもの仕事だったそうです。事前に相談をいただければ動かしてみることもできます。



〈 企画展といろいろな企画 〉
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企画展

「いわいずみの植物を食べる・着る・使う」「いわいずみの畑作」「いわいずみの織姫たち」など、いわいずみの暮らしをさまざまな角度から考える企画展を行っています。企画展ではパンフレットを作成しています。詳しくは資料館へお問い合わせください。

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特別企画・昔ごはん撮影会

「昔ご飯」はいわいずみ地方の雑穀を中心とした料理のこと。いわいずみ地方の伝統的な食生活を知り、その魅力をかんがるため、定期的に昔ご飯をつくり、撮影会をしています。撮影を通じて、味だけでなく、その背景にあるさまざまな食文化に思いがけずふれることができるなかなか奥深い会です。

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特別企画・畑のスイーツお料理ラボ

いわいずみ地方の伝統的食材・雑穀をつかったスイーツを畑のスイーツと称し研究する会です。毎年夏に調理実習をし、雑穀のあらたな魅力をみんなで感じ、考えています。子どもたちへ地域の食材と味を伝える活動のひとつでもあります。





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特別企画・山のおもちゃファクトリー

いわいずみ地方のこどもたちはかつてみんな遊びは自分たちで作り出していました。竹スキーやそりなどそんな手作りのあそびの道具を山のおもちゃと称し、みんなで作り、遊ぶ会です。



〈 体験コーナー(要予約)〉
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ジバタ体験

いわいずみ地方で使われきた機織機のひとつジバタです。裂き織りの体験をすることができます。

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タカハタ体験

こちらはタカハタとよばれる機織機です。かつては絹織物などが織られましたが、ここではジバタと同じく裂き織りを体験できます。ジバタとの仕組みの違いを知ることもできますよ。

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昔話の試聴

いわいずみ地方でかつて親しまれてきた昔話の音源があります。現在、「舌きりスズメ」「瓜子の姫こ」「ユムギショウブ」の三話を聞くことができます。

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カラウス踏み体験

穀物の粉をつくカラウスを踏む体験ができます。子どもの仕事だったそうですが、なかなか大変な仕事だったことがわかりますよ!





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ビデオの視聴

いわいずみの文化や自然、歴史を記録した貴重な映像資料を視聴することができます。現在整備中です。詳しくは資料館へお問い合わせください。

ふれあいピロティ

bekkan14.jpg 資料館本館の玄関先にあるオープンスペースです。お料理ラボなどさまざまな活動を行うスペースとなっています。