記事番号: 1-6809
公開日 2019年10月01日
8会計で215億円支出
平成30年度の一般会計と特別会計の歳入歳出決算は、第3回町議会定例会に提案され、決算特別委員会の審査を経て、9月20日の本会議で認定されました。
一般会計と国民健康保険などの特別会計を合わせた8会計の歳入総額は237億649万円で、歳出総額は215億2,545万円でした。
一般会計の収支状況は、歳入が196億6,174万円、歳出が175億9,438万円で、差し引きで20億6,736万円。前年度からの繰越金や基金の増減を反映させた実質単年度収支では、16億5,007万円の黒字でした。
過去最大の決算額であった前年度との比較では、歳入36億998万円、15.5%の減、歳出は38億8,837万円、18.1%の減でした。
一般・特別会計歳入歳出決算額
区分 | 歳入 | 歳出 | 差引 |
---|---|---|---|
一般会計 | 196億6,174万円 | 175億9,438万円 | 20億6,736万円 |
国民健康保険特別会計(事業勘定) | 12億3,035万円 | 12億2,942万円 | 93万円 |
国民健康保険特別会計(診療施設勘定) | 3,938万円 | 3,650万円 | 288万円 |
後期高齢者医療特別会計 | 1億1,424万円 | 1億1,268万円 | 156万円 |
介護保険特別会計(事業勘定) | 15億9,609万円 | 15億6,400万円 | 3,209万円 |
介護保険特別会計(サービス事業勘定) | 1,038万円 | 986万円 | 52万円 |
簡易水道特別会計 | 6億4,616万円 | 5億9,448万円 | 5,168万円 |
観光事業特別会計 | 2億61万円 | 1億8,953万円 | 1,108万円 |
公共下水道事業特別会計 | 1億9,767万円 | 1億8,475万円 | 1,292万円 |
大川財産区特別会計 | 987万円 | 985万円 | 2万円 |
計 | 237億649万円 | 215億2,545万円 | 21億8,104万円 |
歳入
自主財源は27.0%
一般会計の歳入の主な内訳は、地方交付税54億1,091万円(構成比27.5%)、国庫支出金51億9,266万円(26.4%)、県支出金19億2,482万円(9.8%)、繰越金17億8,897万円(9.1%)の順となっています。
また、町税などの自主財源は52億9,105万円(構成比27.0%)で、前年度より2億3,396万円の減、地方交付税などの依存財源は、143億7,069万円(構成比73.0%)で、33億7,602万円の減です。
歳出
台風災害対応に82.6億円
一般会計の歳出の主な目的別内訳は、災害復旧費54億7,986万円(構成比31.2%)、総務費28億2,153万円(16.0%)、公債費20億9,894万円(11.9%)、土木費17億1,354万円(9.7%)、民生費16億3,204万円(9.3%)の順となっています。
主な伸び率は、土木費71.3%、消防費59.6%、公債費49.2%、総務費40.5%、災害復旧費13.8%の伸びです。農林水産業費は79.1%、衛生費69.5%、商工費41.0%、民生費12.1%の減です。
性質別歳出の内訳は、投資的経費(普通建設事業費・災害復旧事業費)が最も高く82億3,751万円(構成比46.8%)、次いで公債費20億9,894万円(11.9%)、補助費等17億3,800万円(9.9%)、物件費15億6,011万円(8.9%)、人件費12億3,687万円(7.0%)の順です。
台風災害の主な事業
台風災害の事業に要した費用は82億5,855万円で、皆さまからの寄附金6,389万4,591円を活用しながら行いました。
ご寄附をしていただい皆さまに心よりお礼申し上げます。
内容 | 事業費(うち寄附金額) |
---|---|
公共土木施設の災害復旧に | 32億656万円 |
林道施設の災害復旧に | 11億8,457万円 |
災害公営住宅の整備に | 10億9,085万円(4,928万円) |
農地・農業施設の災害復旧に | 3億6,335万円 |
情報通信施設の災害復旧に | 2億9,772万円 |
災害廃棄物処理などに | 2億5,510万円 |
岩泉球場の災害復旧に | 2億5,354万円 |
応援職員や災害対応の事務費などに | 1億846万円 |
飲料水共同施設などの復旧に | 9,947万円 |
被災農業者の災害復旧補助に | 9,112万円 |
被災者用移転地の整備に | 7,775万円 |
被災者の住宅再建補助などに | 7,672万円 |
被災中小企業の災害復旧補助に | 3,877万円 |
生活橋の災害復旧補助に ※1 | 2,935万円(1,455万円) |
安家地区複合施設の整備に | 2,762万円 |
被災者の見守りや相談に | 2,729万円 |
龍泉洞周辺の環境整備に ※2 | 6万円(6万円) |
※1 生活橋の災害復旧補助への寄附金の内、1,163万円は平成29年度にいただいたご寄附です。
令和元年8月末時点で11橋の生活橋の復旧が完了しています。
※2 龍泉洞周辺の環境整備は、観光事業特別会計への繰出金として支出しています。寄付金6万円は、
平成29年度にいただいたご寄附です。
災害公営住宅の整備状況
町では8団地63戸の災害公営住宅の整備を進めてきましたが、令和元年8月末に全ての団地の工事が完了しました。各公営住宅には、被災された世帯の皆様が順次引越しを行っています。
<写真:町営住宅三本松東団地>
基金と町債残高
平成30年度末の8会計の貯金に当たる基金残高は、60億6,582万円でした。
借金に当たる町債残高は、186億8,695万円でしたが、町債には、返済した金額の一部が地方交付税として交付されるものがあり、その金額を差し引いた町が実際に負担すると見込まれる額は、59億6,076万円です。