記事番号: 1-1016
公開日 2025年10月31日
8つの会計の決算を認定
令和6年度の一般会計と特別会計、企業会計の歳入歳出決算は、第3回町議会定例会に提案し、決算審査特別委員会の審査を経て、9月12日の本会議で全て認定されました。
一般会計の収支状況は、歳入が123億6,275万円、歳出が117億4,577万円で、差し引きで6億1,698万円。前年度からの繰越金や基金の増減を反映させた実質単年度収支では3億2,082万円の赤字でした。
前年度との比較では、歳入が5.0パーセント増の5億9,387万円、歳出は8.1パーセント増の8億8,213万円でした。
一般・特別会計・企業会計歳入歳出決算額
| 区分 | 歳入(収入) | 歳出(支出) | 差引 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 一 般 会 計 | 123億6,275万円 | 117億4,577万円 | 6億1,698万円 | ||
| 特別会計 |
国民健康保険 |
事業勘定 | 10億8,028万円 | 10億5,606万円 | 2,422万円 |
| 診療施設勘定 | 3,992万円 | 3,631万円 | 361万円 | ||
| 後期高齢者医療 | 1億4,030万円 | 1億3,914万円 | 116万円 | ||
| 介護保険 | 事業勘定 | 15億6,042万円 | 14億7,616万円 | 8,426万円 | |
| サービス事業勘定 | 1,214万円 | 1,115万円 | 99万円 | ||
| 観光事業 | 2億169万円 | 1億9,324万円 | 845万円 | ||
| 大川財産区 |
371万円 |
359万円 | 12万円 | ||
| 企業会計 | 水道事業 | 収益的収支 | 3億8,527万円 | 4億1,116万円 | △2,589万円 |
| 資本的収支 | 1億7,345万円 | 2億5,383万円 | △8,038万円 | ||
| 下水道事業 | 収益的収支 | 1億5,527万円 | 1億5,941万円 | △414万円 | |
| 資本的収支 | 1億6,904万円 | 1億5,139万円 | 1,765万円 | ||
企業会計について
- 企業会計とは、独立採算制を原則とする地方公営企業法の規定により設置している会計です。
- 収益的収支は、上水道料金などの収入と、維持管理費や職員給与などの支出の収支です。
- 資本的収支は、企業債などの収入と、建設工事費や企業債の償還金などの支出の収支です。
令和6年度岩泉町下水道事業会計決算書[PDF:1.09MB]
歳入
自主財源は24.6%
一般会計の歳入の主な内訳は、地方交付税59億4,739万円(構成比48.1%)、町債12億6,370万円(10.2%)、国庫支出金11億2,664万円(9.1%)、町税7億5,398万円(6.1%)の順となっています。
また、町税などの自主財源は30億4,615万円(構成比24.6%)で、前年度より2億428万円の減、地方交付税などの依存財源は、93億1,660万円(75.4%)で、7億9,815万円の増となりました。
歳出
物価高騰対策に1.8億円
台風災害対応に4.2億円
一般会計の歳出の主な目的別内訳は、総務費28億8,253万円(構成比24.5%)、民生費17億7,662万円(15.1%)、公債費17億6,175万円(15.0%)、農林水産業費11億286万円(9.4%)、教育費8億9,624万円(7.6%)の順となっています。
主な伸びは、商工費245.1%、災害復旧費80.5%、農林水産業費30.7%、総務費27.7%などです。一方、減少したのは、土木費△41.7%、衛生費△15.3%、公債費△7.9%などです。
性質別歳出の内訳は、投資的経費(普通建設事業費・災害復旧事業費)が最も高く、22億2,354万円(19.0%)、次いで補助費等20億3,540万円(17.3%)、公債費17億6,175万円(15.0%)、人件費17億1,325万円(14.6%)、物件費12億3,652万円(10.5%)の順です。
なお、物価高騰対応地方創生臨時交付金関連事業に要した経費は、1億8,070万円。また、平成28年台風第10号災害関連事業に要した経費は、4億2,377万円でした。
基金と町債残高
令和6年度末の8会計の貯金に当たる基金残高は、85億8,483万円でした。
借金に当たる町債残高は、130億3,588万円でしたが、町債には、返済した金額の一部が地方交付税として交付されるものがあり、その金額を差し引いた町が実際に負担すると見込まれる額は、35億3,470万円です。

