2010岩泉・待望の中野バイパス開通
岩泉町初の高速道路が開通しました。
三陸北縦貫道路「中野バイパス」(自動車専用道路・延長6.2キロ)が全線開通、岩泉龍泉洞インターチェンジが誕生しました。
また、三陸北縦貫道尾肝要道路(4.5キロ)整備が着工され、工事の早期完成に期待がかかります。
道路整備は産業基盤や患者の救急搬送路として欠かせないものであり、広大な面積を持つ岩泉町は、道路未整備路線が多いことから、町では関係自治体や町民が一丸となり、国や県の関係機関に整備促進を強く訴えていきます。
11月28日(日)、国土交通省三陸国道事務所が事業を進めてきた三陸北縦貫道路「中野バイパス」(自動車専用道路・延長6.2キロ)が全線開通しました。
今回の開通で最急縦断勾配が10パーセントを超える交通の難所「中野坂」を回避し、快適・安全な往来が実現しました。
岩泉町は中野バイパスの開通に併せて開通記念「龍ちゃんウォーキング」を開催。
自動車専用道路を歩く機会はこの日限りのイベントに岩泉町・田野畑村の200人を超える住民が参加。
鵜の巣断崖ICから新設された「岩泉龍泉洞IC」までの4.7キロメートルのウォーキングを満喫しました。
11月19日(金)には、三陸北縦貫道尾肝要道路(4.5キロ)の着工式が田野畑村姫松の現地で行われました。
式には関係者約100人が出席。国土交通省三陸国道事務所齊藤廣見所長や上机田野畑村長など関係者がくわいれを行い、工事の早期完成を願いました。
久慈市役所を起点に、岩泉町安家を経由して岩泉町の中心部に通じる「主要地方道久慈岩泉線」は、久慈市と岩泉町を結ぶ最短ルートで、岩泉町から第三次救急医療施設である県立久慈病院への患者搬送や、沿線に点在する「べっぴんの湯」「久慈琥珀」「安家洞」「龍泉洞」などの観光ルートであり、災害時には国道45号の迂回路として、大きな役割を担う重要な路線ですが、急勾配・急カーブ・が連続し、常に交通事故の危険にさらされている現状です。
このことから、22年9月6日(月)久慈市役所において「主要地方道久慈岩泉線整備促進期成同盟会」設立総会を開催し、同同盟会が誕生しました。総会には、岩手県県土整備部道路建設課小野寺総括課長、県北広域振興局佐藤土木部長、沿岸広域振興局菊池副局長、沿岸広域振興局土木部今野岩泉土木センター長を来賓に招き、岩泉町長、久慈市長をはじめ両市の関係機関の長が出席し、来年度からの事業展開を誓いました。
この期成同盟会の設立より1カ月早い8月2日(月)に、岩泉町安家地区の住民で構成した「安家地区道路整備促進期成同盟会」が設立されています。「主要地方道久慈岩泉線」を含む県道3路線の早期整備を住民一丸となった運動の展開で実現しようとするものです。