記事番号: 1-10384
公開日 2022年10月21日
更新日 2022年10月21日
8つの会計の決算を認定
令和3年度の一般会計、特別会計及び企業会計の歳入歳出決算は、第3回町議会定例会に提案され、決算特別委員会の審査を経て、9月16日の本会議で認定されました。
一般会計の収支状況は、歳入が114億9,360万円、歳出が108億4,937万円で、差し引きで6億4,423万円。前年度からの繰越金や基金の増減を反映させた実質単年度収支では1,910万円の黒字でした。
前年度との比較では、歳入が16億8,781万円、12.8パーセントの減、歳出は16億5,302万円、13.2パーセントの減でした。
一般・特別会計・企業会計歳入歳出決算額
区分 | 歳入(収入) | 歳出(支出) | 差引 |
---|---|---|---|
一般会計 | 114億9,360万円 | 108億4,937万円 | 6億4,423万円 |
特別会計 国民健康保険 事業勘定 | 12億3,801万円 | 11億9,980万円 | 3,821万円 |
特別会計 国民健康保険 診療施設勘定 | 3,883万円 | 3,341万円 | 542万円 |
特別会計 後期高齢者医療 | 1億1,576万円 | 1億1,556万円 | 20万円 |
特別会計 介護保険 事業勘定 | 16億3,268万円 | 15億6,855万円 | 6,413万円 |
特別会計 介護保険 サービス事業勘定 | 1,133万円 | 1,051万円 | 82万円 |
特別会計 観光事業 | 1億7,762万円 | 1億6,419万円 | 1,343万円 |
特別会計 公共下水道事業 | 2億5,569万円 | 2億4,793万円 | 776万円 |
特別会計 大川財産区 | 1,226万円 | 1,130万円 | 96万円 |
企業会計 水道事業 収益的収支 | 3億9,582万円 | 4億5,422万円 | △5,840万円 |
企業会計 水道事業 資本的収支 | 2億2,453万円 | 2億8,904万円 | △6,451万円 |
企業会計について
- 企業会計とは、独立採算制を原則とする地方公営企業法の規定により設置している会計です。令和2年4月から水道事業は企業会計へ移行しました。
- 収益的収支は、水道料金などの収入と、維持管理費や職員給与などの支出の収支です。
- 資本的収支は、企業債などの収入と、建設工事費や企業債の償還金などの支出の収支です。
歳入
自主財源は20.8%
一般会計の歳入の主な内訳は、地方交付税58億1,729万円(構成比50.6%)、国庫支出金14億1,795万円(12.3%)、町債10億6,570万円(9.3%)、町税7億2,648万円(6.3%)、繰越金6億7,903万円(5.9%)の順となっています。
また、町税などの自主財源は23億9,575万円(構成比20.8%)で、前年度より2億7,266万円の減、地方交付税などの依存財源は、90億9,785万円(79.2%)で、14億1,516万円の減となりました。
歳出
感染症対策に5.8億円
台風災害対応に7.3億円
一般会計の歳出の主な目的別内訳は、総務費21億9,350万円(構成比20.2%)、民生費18億9,635万円(17.5%)、公債費18億4,306万円(17.0%)、土木費12億318万円(11.1%)、衛生費10億4,660万円(9.6%)の順となっています。
主な伸びは、土木費38.4%、民生費13.8%、衛生費5.9%などです。一方、減少したのは、災害復旧費△95.4%、総務費△26.6%、消防費△12.0%などです。
性質別歳出の内訳は、公債費が最も高く、18億4,306万円(17.0%)、次いで投資的経費(普通建設事業費・災害復旧事業費)17億4,320万円(構成比16.1%)、人件費16億620万円(14.8%)、補助費等15億8,821万円(14.6%)、物件費11億7,053万円(10.8%)の順です。
なお、新型コロナウイルス感染症対策関連事業に要した経費は、5億7,630万円。また、平成28年台風第10号災害関連事業に要した経費は、7億3,380万円でした。
台風災害の主な事業
台風災害からの復旧・復興事業については、皆様からいただいた寄付金(ふるさと納税を含む)4,718万円を充当させていただき事業を進めて参りました。ご寄付をいただい皆様に心よりお礼申し上げます。
内容 | 事業費(うち寄付金額) |
---|---|
防犯灯の災害復旧 | 223万円(4万円) |
水道施設の災害復旧 | 4,278万円(62万円) |
町有林産施設の整備 | 1,620万円(257万円) |
被災事業者への支援 | 406万円(406万円) |
応急仮設住宅の管理 | 846万円(846万円) |
生活橋の災害復旧補助 | 3,086万円(3,086万円) |
公共土木施設の災害復旧 | 1億5,288万円(57万円) |
情報通信施設の災害復旧 | 5,714万円 |
「生活橋」の復旧状況
台風災害で被災した生活橋は、令和4年3月末時点で38橋が復旧を完了しています。
復旧した生活橋(岩泉町大川地内)
基金と町債残高
令和3年度末の8会計の貯金に当たる基金残高は、76億2,041万円でした。
借金に当たる町債残高は、161億3,138万円でしたが、町債には、返済した金額の一部が地方交付税として交付されるものがあり、その金額を差し引いた町が実際に負担すると見込まれる額は、44億6,133万円です。