岩泉線沿線の今 8月4日(水)

2010年8月5日 | カテゴリー:ニュース

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 7月31日(土)、JR岩泉線は第2大渡トンネル付近で発生した土砂崩れによる事故で不通となりました。列車はいまもなお現場に残っています。現在も復旧のめどは立っておらず、バスによる代行輸送が行われていますが、押角駅と二升石駅はバス発着のためのスペースが確保できないため停車することができません。

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 代行輸送のバスが走るのは国道340号。道幅が狭いうえに急カーブが連続する交通の難所「押角峠」。大型車のすれ違いは極めて困難です。路肩を踏み、木々に車体をこすって進みます。

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 国道340号の宮古市との境界にある「雄鹿戸隧道」は昭和10年竣工で、県内の一般国道のトンネルとしては最古。中ですれ違うのは不安なため、対向車のライトが見えると外で待ちます。

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 工事車両や木材運搬車が行き来する中、夏休みまっただ中で観光客の車も増えています。和井内駅で出会った県内内陸部から宮古市を目指してドライブ中の家族連れは、「近道だと思って初めて通ったけど、まさかこんなに狭いとは」と疲れ顔でした。

 これから盆の帰省客を迎え、交通量はさらに増加が予想されます。一日も早い復旧が待たれます。