岩泉町議会で一般質問、「岩泉線復旧の見通しは」
12月7日(火)~9日(木)に開催された岩泉町議会定例会で、JR岩泉線の復旧についての一般質問がありました。質問の要旨と答弁内容は次の通りです。
一般質問「JR岩泉線の復旧について」
去る7月31日に発生したJR岩泉線の崩壊土砂による脱線事故については、町民、商店街、多くの鉄道ファンの皆さんに早期復旧を願い心温まる応援をいただき、地元の一人として心から感謝します。
「どんぐりまんじゅう」の各イベントでの販売、「がんばれ岩泉線ステッカー」を各戸に配布するなどして、早期復旧を願ってきたところです。
脱線事故から4カ月経過し、土砂や車両の撤去は完了しましたが、これから全線の安全確認のため、220カ所を調査するとのことであり、復旧は長期化の様相です。
バスによる代行輸送がなされていますが、厳しい道路事情から冬期間のバス代行は、安全性と移動時間の確保が懸念されます。
町当局は、JR・国などに粘り強い要望活動を行っていますが、早期復旧の見通しについて伺います。
答弁
JR岩泉線は7月31日に土砂崩壊による脱線事故で運休していて、現在も復旧の目途が立っていない状況です。
事故後直ちに、岩手県、JR東日本盛岡支社に対し、早期復旧の要望を行い、県選出国会議員などにも協力を要請してきたところですが、土砂撤去、調査等に時間を要し、現在にいたっています。
また、その間、岩泉線存続強化促進期成同盟会や地元住民、関係機関等と連携し、さまざまな早期復旧に向けた運動を展開するとともに、「JR岩泉線早期復旧応援サイト」を立ち上げて、その活動を随時、町内外にアピールしてきたところです。
冬に向かって、バス代行は安全面から23分ほど移動時間が嵩むとともに、路面状況の悪化による安全面も懸念されることから、11月18日、県副知事、宮古市長とともに、JR東日本の本社に、早期復旧を要望してきたところです。
地域の早期復旧に向けた思いや取り組みなどを直接本社に伝えるとともに、地域においてできることは全力で支援していく旨お伝えしたところですが、現段階では、今後あのような事故がおこらぬよう、JR岩泉線土砂崩壊災害原因調査検討委員会の報告を待ち、全線にわたって安全が確認されなければ運行が難しいとのことでした。
翌日、調査検討委員会が開催されたところですが、報道でご案内のように、崩落個所と類似した場所の調査を220カ所行うということで、この調査が春先までかかるとのことでした。
調査後、各危険個所の工事など諸対策がなされるものと思われますが、JR岩泉線は、生活路線としてはもちろんのこと、観光等地域経済にも大きく影響していることから、今後も、県、宮古市と連携を取りながら、JR東日本に対し、強く早期復旧を求めていきたいと考えています。