被災者の意見集約続く

2011年7月6日 | カテゴリー:東日本大震災

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 7月5日(火)、岩泉町震災復興地域懇談会が小成コミュニティセンターと小本浜漁協の2会場で開催されました。これは、東日本大震災からの復興を目指す町が被災した小本地区住民の意見を集約しようと4日(月)から開催しているものです。

 小成コミュニティセンターでは17人が参加し、次のような意見、要望が出されました。

「小学校の校舎を仮使用させてもらえないか。遠距離通学する生徒の負担が大きい。掃除が必要であればPTAも協力する」

「ワカメ養殖施設の復旧に支援してほしい」

「三陸北縦貫道路のルートを示してほしい。小成地区にぜひインターチェンジを設けてほしい」

「中学校建設地について十分に検討してほしい。アクセスが容易で水の供給がしっかりできるところがいい」

「漁港水門の整備が必要」

「コミュニティセンターが避難所に指定されているが、老朽化していて不安」

「防災無線の調子が悪く、聞き取れないところがある」

「被災住宅の便槽に雨水がたまってウジがわく」

小本浜漁業協同組合では38人が参加し、次のような意見、要望が出されました。

「代替地などが早期に示されなければ、息子のところに行くという声も聞こえてくる。むやみに高台移転すると、残った高齢者などを避難誘導する人がいなくなってしまう。今回の津波はシミュレーション通りだった。シミュレーションを十分参考にして基盤整備をしてほしい。死亡者をゼロにできなかったことが残念。自主防災組織の重要性を認識し、啓発に努めなければならない」

「空手教室の練習を18キロ離れた海洋センターで行っているが、帰りが遅くなって子供たちの負担が大きい。被災した小本地区生活改善センターを使わせてもらえないか」

「被災者は生活を取り戻すことで精いっぱいだ。冷静な第三者の意見を聞きたい」

「被災地を町が買い上げて同じ坪数の代替地を与えるなどしてはどうか」

「余震が不安で眠れない。津波の心配のないところに住みたい」