岩泉町における森林認証の取り組み
森林認証とは
?森林保全が地球規模での課題となっています。森林認証は、適切に管理された森林からの製品を消費者が積極的に買うことで森を守る仕組みです。認証を受けた森林から伐採した木材や山菜、キノコ、木炭などの林産物は、他のものと混ざらないように管理し、認証マークを付けて販売することができます。
認証を受けるためには、環境等に配慮した適切な森林の管理を行っているか、国際基準に従って認証機関から現場や書類の審査を受けます。現在、国際的な森林認証制度として、FSC(森林管理協議会、Forest Stewardship Council)があり、世界で4千万ヘクタール(2003年8月現在)、日本では岩泉町を含め17万5千ヘクタールが認証されています。また、森林認証には、山林の管理を対象とする「森林管理認証」と認証された木材などの林産物の加工流通を対象とする「CoC 認証」があり、世界では2万品目を超える認証製品が流通されています。なお、日本国内でのCoC 認証取得件数は約100 件となっており、今後も増加が予想されます。
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取得の目的
岩泉町の森林面積は91,553ヘクタール、総土地面積の92.2パーセントを占めています。水源かん養や生物多様性などの環境保全や地域振興の観点から、この広大な森林をどのように管理し、資源を活用していくかは町の重要課題です。
岩泉町では、世界に通用する基準で自然環境と調和した林業を行い、かつ品質の高い森林を維持保全していくこと、また、その取り組みの結果として、木材などの林産物、ひいては岩泉の森林全体の環境的、経済的、社会的負荷価値を高めていくこと、を目的に森林認証の取得に取り組みました。
森林認証の概要
認証機関 ソイル・アソシエーション 認証番号 SA-FM/COC-001289
認証年月日 2003年9月9日(2008年9月更新)
認証森林面積
岩泉町有林 3614.50ha
大川財産区有林 1434.20ha
株式会社 吉本 社有林(岩泉町内分) 424.81ha
北菱林材 株式会社 社有林(岩泉町内分) 168.64ha
三菱製紙 株式会社 社有林(岩泉町内分) 400.89ha