豊かな森づくりで岩泉町とNPO法人クリーン・プリントが提携
岩泉町は、NPO法人クリーン・プリント(阿部野耕一理事長)と4月16日、町有林の再造林費用の支援を受けるためFSC森林認証における企業の森設定に関する協定を取り交わしました。今後約40年間、企業の森として設定した「クリーン・プリントの森」の再造林を行い、豊かな森づくりと同法人との交流を深めて行くこととしています。
調印式は東京都大田区で行われ、阿部野理事長と伊達勝身町長が署名を交わしました。支援を受ける町有林は、上有芸字風吹平の伐採跡地の町有林(2ヘクタール)で、スギやコナラ等を植栽し、下刈や間伐など町が伐採までを管理して行くものです。
同法人は2ヘクタールに対し200万円を支援するものです。メンバーらが植林や下刈などの作業体験の場として活用し、町も作業やイベントなどを支援していきます。
同法人は、印刷・デザイン業界の有志が印刷物の無駄な紙を減らし、二酸化炭素削減に貢献することを目的に2008年8月に設立しました。環境に優しい印刷を象徴する「クリーン・プリント」マークの普及などを行っています。 植林事業を検討する中で、適切に管理された森林を認定する森林管理協議会(FSC、本部ドイツ)の森林認証に取り組むなど積極的な森林政策を行っている当町に着目し、支援を決めたものです。
阿部野理事長は「下草刈りなど山に親しむ活動をイベントとして行い、息の長い事業にする」と語り、伊達町長は「森林には新しい価値が生まれている。その存在意義を子どもたちに教えていきたい」と話していました。
記者会見で発表する左から伊達町長、NPO法人クリーン・プリント阿部理事長、株式会社金羊社浅野社長
クリーン・プリントの森として、2haの支援を行なうための費用200万円を、町に寄付する内容の協定書に署名を行ないました。
企業の森を通じて、末長い交流を誓う。