昨年8月の台風10号豪雨災害で被災し、閉洞していた龍泉洞が3月19日、営業を再開しました。
県内外から1500人を超える観光客が訪れ、神秘的な地底湖の眺めを楽しんでいました。
青森県八戸市の桜庭淳さん(47)は「久しぶりに訪れましたが、昔と変わらず、きれいな地底湖でした」と営業再開を喜んでいました。

営業再開を喜ぶ関係者たち

来場者に龍泉洞珈琲などをプレゼントしました

第3地底湖を覗き込む観光客
本年度をもって閉校となる中沢小学校(小野寺俊也校長・児童4人)と国見小学校(荒川優子校長・児童8人)は、最後の卒業式を行いました。
国見小学校では3月17日、両親や在校生が見守る中、唯一の6年生、中村唯菜さんが卒業しました。
最後の卒業証書を受け取った中村さんは「みんなと過ごした日々は私の宝物です」と別れを惜しんでいました。

卒業証書を読み上げる荒川校長の言葉を心にとめる中村さん

最後の校歌を歌う児童たち
3月19日、中沢小学校でも卒業式が行われ、熊谷太一君と山﨑魁君の2人が卒業しました。
熊谷君は「中沢小学校での6年間はたくさんの思い出であふれています」と振り返り、山﨑君は「最後の卒業生として走り続けた日々は、一生忘れられない大切な思い出となりました」と思い返していました。

思い出を振り返る卒業生

別れを惜しむ4人のトランペット演奏
東日本大震災から6年を迎えた3月11日、犠牲者の冥福と町の復興を願い「3.11メモリアルイベント おもとの未来に向けて」が開催されました。
会場の小本津波防災センターには約350人が集まり、地震が起きた午後2時46分のサイレンに合わせて黙とうを捧げました。

犠牲者の冥福を祈り、黙とうを捧げました

追悼の思いを込めて献花する参列者

復興の願いを込めて風船を放ちました

午後6時から行われた「灯そう希望の灯り」
いわいずみ炭鉱ホルモン鍋はニッポン全国鍋グランプリ2017で、キリン一番搾り生ビールに最も相性が良い鍋として選ばれました。
3月1日、いわいずみ炭鉱ホルモン鍋発掘隊(畠山昌典隊長)に賞状が届けられました。
畠山隊長は「会場の参加者投票で選ばれて本当にうれしかったです。炭鉱ホルモンを通して地域づくりにつなげたい」と意気込んでいました。

北上・みちのく芸能まつり実行委員会(石川博文実行委員長)は2月28日、中野七頭舞保存会(佐々木隆幸会長)に義援金を届けました。
中野七頭舞保存会は35年以上、同芸能まつりに参加しており、県内外の郷土芸能団体と交流しています。
佐々木会長は「台風10号災害で被災した町内の芸能団体の支援・応援に使いたい」と感謝していました。


未来っ子応援プロジェクト(新沼宏之代表)は2月26日、台風10号で被災した地域の中学生を元気づけようと、ソフトテニス復興支援交流会を開催しました。
町立小本中学校で行われたテニス講習会には、町内と近隣市町村の中学生36人が参加し、基本練習やエキシビジョンマッチに汗を流しました。
小本中2年の工藤朋樹さんは「貴重な体験ができました。今後の練習に生かしたい」と意気込んでいました。
同プロジェクトは、東日本大震災の被災市町村の小中学生を対象に、ソフトテニスを通じた復興支援の活動を行っています。


平成29年3月11日(土)
3.11メモリアルイベント ~おもとの未来に向けて~
【第1部】
●とき:午後2時46分~4時00分
●ところ:岩泉町小本津波防災センター(岩泉町小本字南中野239-1)
黙とうと献花をした後、おもとこども園の園児たちによる「上を向いて歩こう」の
手話を交えた歌や、小本小・中学校の児童生徒による合唱が予定されています。
最後に、子どもたち全員で白い鳩型風船を空へ飛ばします。
【第2部】
●とき:午後6時~7時
●ところ:旧仮設役場小本支所(小本津波防災センターから徒歩1分)
2000個のキャンドルと夢灯り(手作り灯籠)をともします。

問合わせ先
「3.11メモリアルイベント実行委員会」事務局
岩泉町役場小本支所:電話0194-28-2111
町立小川小学校(大谷冬太校長・児童24人)の児童を応援しようと2月24日、宮古市立磯鶏小学校の児童から手紙と千羽鶴などが届けられました。千羽鶴には25人からの応援メッセージが書かれています。
小川小6年の澤里悠人くんは「磯鶏小の児童の皆さんの気持ちがうれしいです。千羽鶴には一つ一つにメッセージがあって、元気をもらえました」と喜んでいました。

千羽鶴や手紙などを受け取った小川小の児童

磯鶏小児童の気持ちのこもった手紙

19日(日)に町民会館で復興支援民謡公演「民謡をあなたに」が開催され、
大ホールには約500名が集まりました。
総勢29名の出演者の中には、岩泉町で毎年開催される
「南部牛追唄全国大会」の優勝者が6名おり、
岩泉町が発祥の地である南部牛追唄はもちろん、
沢内甚句や南部木挽唄、江差追分など民謡全27曲を披露しました。
曲間には司会の菊池ひろみさんの軽快なトークに会場も盛り上がり、
フィナーレの外山節では、出演者と観客で声を合わせて唄いました。
「台風により被害を受けた岩泉町に民謡を届け、元気になってもらいたい」
そんな温かな気持ちのこもった公演でした。


閉洞が続いている龍泉洞で2月18日、水中照明が設置されました。
地底湖に半年ぶりに光が入り、ドラゴンブルーが復活しました。
龍泉洞は3月19日(日)に営業を再開します。

半年ぶりに青く輝いた地底湖

第3地底湖