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東日本大震災、農地にも打撃
4月16日(土)、小本浜漁業協同組合の会議室で、東日本大震災の津波で被災した農家のための「水田などの塩害対策説明会」が行われ、50人余りの農家が参加し、宮古農業改良普及センター岩泉普及サブセンターの職員から今後の対策について説明を受けました。
被災した岩泉町小本地区の漁港周辺は、約150世帯の家屋の3分の2が全半壊。漁港も破壊されました。同地区の水田は塩害で今年の耕作は困難とみられています。
塩害に遭ったのは水田約23万7000平方メートルと畑約2万6000平方メートル。小本川を逆流した海水が流れ込み、4センチ近い泥が堆積し、取水口が破壊されました。現在、がれきを撤去した水田には、消石灰がまかれています。
(写真:3月11日、津波で浸水した水田)
被災者と町長との意見交換会に160人
4月16日(土)、岩泉町民会館で町主催の「被災者と町長の意見交換会」が開催され、160人余りが出席し被災した小本地区の復興に係る意見を交わしました。
主な意見は次の通りです。
「堤防の嵩上げをして、現在地に再び住めるよう整備してほしい」
「町管理の小本漁港の水門を、県管理の水門と同様に安全な場所で遠隔操作できるようにしてほしい」
「義援金などを早期に支給してほしい」
「これからの人たちには、津波の心配のない小本に住ませたい」
「小本を離れたくない。盛り土をうまくやってほしい」
「今回の津波が到達しなかったレベルに再建すべきではないか」
「復旧にとどまらず、道路や宅地造成など根本的な構造を見直してほしい」
「今のままの地番で暮らしたい。防災施設・設備を強化してほしい」
「仮設住宅で2年間過ごした後、自分の家を建てられる人がどれだけいるだろうか。補助や貸付制度の充実をお願いしたい」
「子どもたちに安心して引き継げる、危険度の低い町を造ってほしい」
被災者と町長との意見交換会を開催
◆日時…4月16日(土)午後3時から
◆場所…岩泉町民会館 大ホール
◆問い合わせ…岩泉町役場 総務課 総務文書室 ?0194-22-2111(内線306)
昭島市医師会から往診用車両
小本中学校入学式、町民会館で
被災の小本小学校入学式、岩泉小学校で
岩泉高校に61人が入学
破傷風に注意!
震災で被災した宮城県内沿岸部で破傷風の発生が相次ぎ、県は12日、がれきの撤去作業時の負傷で感染する恐れがあるとして、各市町村や保健所を通じ注意を呼び掛けたそうです。
症状は、筋肉がこわばって口を開けにくくなったり、しゃべりづらくなったり。
破傷風は、土の中にある破傷風菌が傷口から侵入して感染。発症するまで3日から3週間かかるとされています。あごのこわばりが特徴的な症状で、進行すると呼吸困難に陥ることもあるそうです。
被災地では、くぎやとげの出ている廃材などに触れ、けがをした際の感染が懸念されています。
予防のため、がれきを撤去する時は素肌を出さない服装と丈夫な手袋、長靴を身に着け、けが防止に努めましょう。また、作業後は手洗いをし、水が確保できない場合はウエットティッシュやアルコール消毒薬を使用しましょう。